金泥はどのような方法で使用できる?金泥のことが詳しくわかる関連情報をご紹介

絵具にも様々な種類がありますが金泥も古くから活用されてきました。金泥は金粉を粘着剤で固めたものであり、装飾や工芸品作りに使用される貴重な材料です。関連情報として具体的な金泥の利用方法を紹介します。まずは、絵画やイラストの装飾があげられます。筆を使って、金泥を絵の一部に塗ることで、金箔のような輝きを与えることができます。 仏像や仏具の装飾に広く用いられます。金泥は仏像の彫刻の細部を際立たせ、神聖な雰囲気を演出します。陶磁器や陶芸作品にも使われ、表面を装飾したり模様を描いたりする際にも利用されています。このほかでは木彫りや漆器、金属工芸・手紙やカードなどにも活用されています。
金泥の材料として使われている金粉の種類
今から自宅で、陶芸をしようという方は大勢いるものです。2000年頃から庶民のカルチャーとなっており、街中にもたくさんの教室が林立をするようになりました。昔のように有田や信楽焼を生み出す方もいますが、最近は須恵器というものがブームになっています。中国で2000年前から作られている焼き物で、金泥を活用するのがポイントです。金泥とはゴールドの釉薬になり、模様部分に用いることで綺麗なワンポイントアクセントを作ることができます。金泥は金粉と土を配合して作るのですが、その金泥は大きく分けて4種類になるのが特徴です。まず多くの方が愛用するのが合金仕様で、鉛と銅を配合されています。10グラムで2000円が相場で、あまり制作コストがかかりません。国宝級なら100%の純度で金を含んだ金粉で、素人が買い求められるものではないわけです。最初は合金だけを愛用して、本当に腕前があがったらレベルを高めるのが賢明といえます。
金泥を使って描かれている有名な日本画
全国の美術館や博物館では、必ず一点以上はある絵画を展示しています。それは室町時代から江戸時代に掛けて制作をされたもので、総じて日本画と呼ばれるものです。以前は世界でも非常に高い評価を下されていたため、メトロポリタンやルーブル美術館でも収蔵をされるまでになりました。簡単にどのような作品なのかを解説すると、金泥を用いて描かれているのがポイントです。一体金泥とは何かというと、金鉱と膠を配合した粘土で、主に下地に使われていました。実際に美しい輝きを放つことから、黄金の国と日本が称される所以にもなったわけです。日本画でもっとも有名なのが歌川広重の東海道五十三次で、全53点がすべて国宝に指定をされました。それ以外では蒔絵や掛け軸もありますが、どれも国宝で博物館でしかお目にかかれない逸品ばかりです。もし自分で制作をしたいという場合は、現在の主流は合金の金泥となるため、あまり価値が高まることはないわけです。
金泥を作るために使う膠水の作り方
掛け軸や蒔絵、さらには陶器などには豪華絢爛な模様を描くことが多くあります。とくに最近は富裕層の間ではゴールドが人気となっているため、あえて金を用いた作品を生み出す作家も多いわけです。今から蒔絵を描くけど、どのようにして金泥を作ればいいのか、とお悩みならまずは材料を揃える必要があります。ここで簡単にレクチャーをすると、まずは膠水を用意してろ過をすることが重要です。膠とは牛や豚の背脂を10時間以上も茹でて作るので、あらかじめ専門店で買い求めることも必要な作業になります。その後、金粉を20グラムほどネット通販で買って、膠水のなかで一緒に煮込むわけです。金泥が完成するまでには2週間前後もの期間が掛かるので、あらかじめたくさん作ってストックをするといいかもしれません。冷凍庫に保管をすれば金泥が溶け出ることもなく、使いたいときは電子レンジで加熱をして溶かせば、すぐに釉薬と混ぜ合わせることもできるわけです。
金泥を使用して制作された仏像の魅力
金泥は自然の風合いの中に襟の高級感が漂うものであり、非常に落ち着いた雰囲気を醸し出すものとなっています。その光沢は神秘的な要素を醸し出すため、信仰の対象となる仏像などはその価値観を高く評価する人も少なくありません。 金泥が持つ魅力は単純な金箔やメッキ等とは異なり、見る角度によりその色合いが変化することにあります。また陰影もより強烈に表現することができるため、引き込まれる感覚を持つことも少なくありません。 仏像は本来非常に落ち着いた雰囲気を持っていることが求められるものであり、木彫りなどの質素な雰囲気なものが好まれる傾向にあります。金を利用している場合には贅沢な印象を与え、信仰の対象にはそぐわないと考えるケースも多いのですが、金泥の場合には質素な雰囲気の中に優雅さを表現する要素が含まれていることから、違和感なく受け入れられるものとなることが特徴です。深みのある光沢と神秘的な美しさや優しさが、その表現力を高めていることがポイントです。